毎朝通ってくれているのに、1度も話したことのない男役ちゃんがいまして なんとなく寂しいなーと思っていました。
その方がある時いきなり話しかけてきたのです。
しかもいきなり 「寮で予科生が『沖田さんて優しい』って言ってますよ!」
???
話しかけてくれた上に温かい言葉…すっごく嬉しかったです(涙)。
実は、思い当たることはあったのですが…(笑)。
宝塚音楽学校は、予科生、本科生共それぞれ修学旅行があります。
行き先は北海道。
ところが予科生の修学旅行の出発日。
集合時間まで10分というところで寮からほとんどの予科生が店になだれ込んできたのです!
私は10分で40人近くの生徒ちゃんのレジを叩かなければいけないわけで...どう考えても無理。
…でもやるしかない!!
夜は学習塾の先生をしていた私は引率の先生モードのスイッチを入れて叫びました(笑)。
『みんな~!!カゴは持たないで、お財布出してカバン開いて~!!直接入れるからね!!』
ドサッ
ピッピッピッピッ
「何円でーす!」
レジ叩く
「何円のお返しでーす!」
カバンに商品を突っ込む
その時です。
私はひとりの予科生ちゃんに
「楽しんできてね」
と言いました。
するとその予科生ちゃんはニコっと笑いました。
可愛い~!!
予科生ってもし本科生やジェンヌを見たら挨拶しないといけないから
いつもピリピリ、ビクビク、キョロキョロで無表情なのです。
楽しくなった私は、カバンに商品を突っ込みながら
ひとりひとりに
「気をつけてね」 「本科生いないから羽根伸ばしてきてね」←(笑) 「楽しんできてね」
と、声をかけたのでした。
親元を離れてレッスン、授業、規則の毎日。
…気持ちは伝わったようでした。
たぶん、寮での話はその時のことを言ってくれてたのだと思います。
なんのなんの、
なおさん、名前覚えててくれて、普通に話しかけてくれてありがとう。
そして
お姉さんは予科生のみんなの笑顔に癒されて幸せだったよ!!!
当時の宝塚音楽学校