エンターテインメントへの向き合い方(12)

昨日、松本菜穂子ちゃんの記事を書いててこれはお伝えせねばということを思い出しました。

(11)の記事の最後に、私、なほちゃんとVHSの貸しっ子をしたままという話を書いたじゃないですか。

あれ、内容が気になりません(笑)？

私がなほちゃんから借りたのは、あるアーティストのライブビデオ。

「すごく好きだから観て。」

って。

わぁ～嬉しいなってお借りしました。

で、私がお貸ししたのが⋯

笑わないで下さいね。

『東京パフォーマンスドール

• VIDEO Cha-DANCE Vol.7 LIVE AT 東京厚生年金会館 1993.4.6 第1部+アンコール（1993年7月21日）
• VIDEO Cha-DANCE Vol.8 LIVE AT 東京厚生年金会館 1993.4.6 第2部（1993年7月21日）』。

私ってどれだけ物を知らないおバカだったのかと思いません？

数ヶ月後にはタカラジェンヌとして宝塚歌劇団の舞台に立つ方にですよ。

その時1番好きだったアイドルのビデオ

『こんな世界もあるの。観て～❤』

って。(笑)

※篠原涼子ちゃん、穴井夕子ちゃん、EAST END×YURIの市井由理ちゃんがいたグループですネ。

で、数日もしないある日。

なほちゃんが

「ビデオ観ましたよ～！」

って。

あの、もっっのすごい忙しい宝塚音楽学校生がですよ。

コンビニのお姉さんがお貸ししたアイドルのビデオを即見。

びっっっくりしました。

しかも、なほちゃんはひとつひとつ感想を話し始めたのです。

そしてすごく感心したのが、まず

「私、こういうものって絶対2回観るんですよ。」

TPD、2回観て下さったんか～い。

驚きというより感動でした。

ああ、この方たちってこうやって勉強されるんだ。

感想で印象的なのは

「やっぱり全体的に脚が上がっていなかった。」

これですね。

⋯なるほど。

なほちゃん達のようなレッスン(宝塚音楽学校の授業)を受けているとそういうところに目がいくんだ。

それからですね。

私もライブビデオをお借りした時は必ず2回観ることにしています。

𒅒𒈔𒅒𒈔𒅒𒈔𒅒𒈔𒅒𒇫𒄆𒇫𒄆𒇫𒄆𒇫𒄆𒇫𒄆𒂝𒀱𒂝𒀱𒈔

話は変わりますが、私、店で店長が設定していたBGM(fm番組)が

どうも苦手で。

他に誰もいないのをいいことに、勝手にカセット持って言ってかけていたんですよ。

それこそアイドルとか。

もう本科生、店に入るなり爆笑していました(笑)。

で、ある時70年代のディスコミュージックみたいな音楽を流していたんですね。

ディスコミュージックとは言っても昔の海外の名曲を集めたもので。

そしたら、店に入ってくる本科生が、次々リズムに乗り出して、鼻歌を歌い出すんです。

面白いのでしばらくかけていたのですが、1番ウケていたのが

『FANTASY』

でした。

私は宝塚の方はクラッシックしか聴かないと思っていたので意外でした。

先程のなほちゃんもそうですが、プロとして宝塚の舞台に立つ勉強をされる方は

エンターテインメントに対する視野が広いんですよね。

コレ、今から宝塚音楽学校を受験される方にも独学派の方には参考にして頂きたいと思います。

う～ん。

これぞ音楽学校生の実態の話。(自己満)

いつも勇気をもらう～松本菜穂子(11)

音楽学校生ってまだまだ背が伸びる子もいるんでしょうけど

とにかく皆大きいんです。

と、言うのもあの頃はまだ音楽学校の受験資格に

『身長158cm以上』

があったからかな。

153cmの私からしたらみんな大きかったです。

それにハイヒールを履いているんですものねぇ。

案の定何もよく知らない私は1番小柄に見えた(実際はもう1人小さい人がいた)なほちゃんに

『身長156cmくらい～？』

なんて聞いて

『158cmです！！(キリッ)』

なんてことがありました。

ゴメンナサイ。

なほちゃんもよく話していってくれる子で、しかも感性がなんだか、タカラヅカタカラヅカしていないというか

ほんと育ちの良いお嬢さんって感じで、色んなお話をさせて頂きました。

指先の所作が綺麗だったな。

寮を出た後もジェンヌがあんまりというか全然住んでいないいくつか離れた駅に住んでいたし。

その頃私も皆の影響でジャズダンスを習い始めてなほちゃんに話したら

『すごーい！』

って言ってくれて。

いや、なほちゃんが社交辞令で『すごーい！』

って言ってくれたのだとしてもあれは世界一の励ましだわ。

だって、なほちゃんて退団後

『DANCING・CRAZY』

に出た後、

堂本光一さんの『SHOCK！』に11年ダンサーで出られて、今は指導されているのかな。

2023年時点で4000公演舞台をこなされているエンターティナーなんです。

そうそう。

1度だけ、いきなりなほちゃんの舞台。星組の時だったかな。

を観てみたくなった時があってチケットをお願いしたことがあったんですよ。

取って頂いたんですけど、当日、どうしてもなほちゃんが上級生のどなたかにお席を譲らないといけないことがあって。

お断りとお詫びのお電話を頂戴しました。

私はそんなもんなんだとその時は思っていたのですが

それって私たちが普段中のことを知りえない

今で言うところのファンクラブとかの「お断り」ですよね。

すごい！私最先端！！！！！

なほちゃんに最後にお会いしたのはその『DANCING・CRAZY』の楽屋で面会させていただいたのが最後ですけど

その時も変わらないおっとりめの上品なよくお話してくれる彼女は本当に変わらなくて素敵でした。

それから彼女は『SHOCK！』に出たり？なんかいっぱい出たり？教えに行ったり？ダンスだけじゃなくて

人生を見つめるイベントをしたり？舞台を作ったり？

なんだか不動産屋経営したり？

とにかくガッツリ舞台などと共に生きてこられているのですが

それでもまだこんなコンビニのお姉さんにお年賀状や告知の連絡を下さったり細やかなお気遣い。

本当にいつもありがとう。

そんななほちゃんが2023年10月19日

セルフプロデュースでソロライブを行います！！！

歌詞から振付からもちろんご自身で、すべてお一人でやっちゃいます！！！

(共演者ありです。)

もちろん配信もあってアーカイブも残すそうなので、是非皆さんもなほちゃんの人生の軌跡とこれからをご覧になって下さい！！！

https://www.instagram.com/p/CvSC5k2v-4R/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

【余談】

そう言えば！！

本科の最後ごろ、私なほちゃんとVHSの貸しっこして⋯

お返しするタイミングを忘れてしまって⋯

丁度劇団に入るころで、お渡ししたらお別れになりそうで中々返せなくてそのまま⋯(汗)。まだちゃんと持っています！

今度円盤にして一緒にお返ししよう。

乙女心・恋心～宝塚音楽学校の話(9)

宝塚音楽学校の生徒と恋愛って結びつかないですよね。

でも、恋心を抱くことも時にはあるようで…。

「これ、お願いします。」

とある娘役ちゃんが持ってきた宅急便は、俳優・保阪尚希さんへのバレンタインの贈り物でした。

あと数ヶ月もすれば自分もステージの上の人なのに、いや、ステージの上の人だからこそ 出来る行動なのかもしれませんね。

普通に恋愛している娘役ちゃんもいました。

お相手は、 今はもうないのですが近くにあるイタリアンレストランの店長さんでした。

ある時、嬉しそうに

「イルカのリングもらったんですよ～！イルカってなんか意味があるんですよね？」

と、話してくれました。

あいにくイルカのリングの意味は私もわからず、ふたりで

「何だろうね～？？」

と首をかしげていたのですが、

彼女はいつも時間ギリギリまでお話していってくれたり

私の誕生日には0時ピッタリにハピバ電話をくれたり

普通の感覚が強い印象でした。 でも在団期間はかなり長かったです。

ジェンヌのタマゴさんでも、興味の対象はそれぞれですね。

予科生！修学旅行～宝塚音楽学校の話(10)

毎朝通ってくれているのに、1度も話したことのない男役ちゃんがいまして なんとなく寂しいなーと思っていました。

その方がある時いきなり話しかけてきたのです。

しかもいきなり 「寮で予科生が『沖田さんて優しい』って言ってますよ！」

？？？

話しかけてくれた上に温かい言葉…すっごく嬉しかったです(涙)。 実は、思い当たることはあったのですが…(笑)。
宝塚音楽学校は、予科生、本科生共それぞれ修学旅行があります。
行き先は北海道。

ところが予科生の修学旅行の出発日。

集合時間まで10分というところで寮からほとんどの予科生が店になだれ込んできたのです！

私は10分で40人近くの生徒ちゃんのレジを叩かなければいけないわけで...どう考えても無理。

…でもやるしかない！！
夜は学習塾の先生をしていた私は引率の先生モードのスイッチを入れて叫びました(笑)。

『みんな～！！カゴは持たないで、お財布出してカバン開いて～！！直接入れるからね！！』

ドサッ ピッピッピッピッ 「何円でーす！」 レジ叩く 「何円のお返しでーす！」 カバンに商品を突っ込む
その時です。

私はひとりの予科生ちゃんに

「楽しんできてね」

と言いました。

するとその予科生ちゃんはニコっと笑いました。

可愛い～！！

予科生ってもし本科生やジェンヌを見たら挨拶しないといけないから いつもピリピリ、ビクビク、キョロキョロで無表情なのです。
楽しくなった私は、カバンに商品を突っ込みながら ひとりひとりに

「気をつけてね」 「本科生いないから羽根伸ばしてきてね」←(笑) 「楽しんできてね」

と、声をかけたのでした。

親元を離れてレッスン、授業、規則の毎日。 …気持ちは伝わったようでした。
たぶん、寮での話はその時のことを言ってくれてたのだと思います。
なんのなんの、 なおさん、名前覚えててくれて、普通に話しかけてくれてありがとう。

そして お姉さんは予科生のみんなの笑顔に癒されて幸せだったよ！！！

当時の宝塚音楽学校

 

メロンケーキデニッシュ・パニック～宝塚音楽学校の話(8)

前回、爆発的大ヒットした商品がありました…と書きましたが

それは、忘れもしない

『ヤマザキのメロンケーキデニッシュ』

です！！

コンビニってお店によると思うのですが、私が働いていた所は パンはヤマザキさんに

1種類4この倍数

で注文するんですね。

それで、その『メロンケーキデニッシュ』が最初4つ入荷したのですが
しばらくして

『お姉さんこれ美味しい～』

とかなんとか、そのうちその4つから買えたらラッキーみたいになりまして。

『お姉さんもっと置いて～』

とのことで、私は店長に事情を話しました。
それで、コンビニのパン棚には

メロンケーキデニッシュが8こ…12こ…16こ…20こ…並ぶという、奇妙な景色になりまして(笑)。

ほんとその時お店に来てくれていた本科生ほとんどが食べていてくれてたんじゃないかな。
ところがある日！

私は本屋さんでなにかのカロリーブックを眺めていまして。 そこに
『ヤマザキ メロンケーキデニッシュ 約600kcal』
と書いてあるのを見ました。

今と違って袋にカロリー表示がなかったんですよね。
で、次の日

ある時間ギリギリまでしゃべっていってくれる、在学中に男役から娘役に転向した生徒ちゃんに

「これ(メロンケーキデニッシュ)、600kcalなんだって～」

といつもの雑談で話したのですが

「そうなんですか！？」

とその生徒ちゃんがギョッとした顔になりまして。
………
その次の日、お店は大量の『メロンケーキデニッシュ』の在庫を抱えることになったのでした。
それにしても

噂が流れるの早っっっ！！！

 

嗚呼、麗しのポテチーノ～宝塚音楽学校の話(6)

コンビニの隣りに

『ポテチーノ』

というお洋服や雑貨を扱っているお店がありまして。

そこにすごく可愛いボストンバッグが2つ入荷しました。

ピンクと白。

程なくして娘役ちゃんの1人が、その白を購入したらしく

毎朝肩にかけてお店に現れました。

残るはピンク！！！

もう毎朝色んな綺麗や可愛いバッグを見ていた私は、

その白を担いで爽やかに登校していく生徒ちゃんを見て

残ったピンクが欲しくてたまらなかったのでした。

迷った理由はお値段。

バイトを始めたばかりのコムスメに、

3万円

は大金です。

入れる荷物もないのに～(笑)

でもでも、すっごく欲しかった！！！

それから3日もしない間にピンクはノートルダム出身の娘役ちゃんに買われ

私は毎朝指をくわえて学習院出身の娘役ちゃんに買われた白とピンクの

バッグからぶら下がる人形の足を見つめていたのでした。

それから何年が経ったでしょう。

私はその

『ポテチーノ』

のピンクのボストンバッグと

再会したのです！！！！

場所は市内の高級リサイクルブティック。

思わず心の中で

『ノートルダム！！！売ったのか～！！！』

と叫びました。

…そのバッグ？

今も移動の時に愛用しております🎶

 

その人は初嶺麿代様～宝塚音楽学校の話(5)

私、その学年でお一人だけ

『こんなにおっとりでタカラジェンヌになったらやっていけるのだろうか…』

と、思った方がいました。

これも何気にカバンの話の続きなのですが。

普通？一般的に？

レジをする時って

レジを待っている間にお財布を出したり出す準備をするものですよね。

というか朝は混んでいて、皆急いでいるので商品を抱えて小脇にお財布を挟んで並んでいる人がほとんどでした。

そこへ、毎回

順番がくる

商品を台に置く

(普通はここでお財布をカバンから出す)

レジを待つ

「○○○円でーす！」

それから台にカバンを置く

お財布をカバンから出す

お会計をする

という、

『値段を聞いてからカバンを台に置く』

なんともおっとりさんがいたのです！！

私は全員が遅刻しなければ特に急がないので

いつもそのおっと～りとカバンからお財布を出す姿を

眺めていたのですが

そのうち、段々と彼女のおっとりさんがとても気になってきました。

特に雑談をするわけでもなくおとなしくて

動作もゆっくり、ゆっくりなので

もう、ついにはとにかく

『この方劇団に入ったらやっていけるのかしら？？？』

とひたすら心配の毎日でした( ^_^ ;)。

ほんっっっとうに1番おっとりしていらっしゃいました！！！

その方は今…

時々、マツコ・デラックスさんの番組に出ていらっしゃいます。

そう！！あそこの…あの方です！！！

…もうね、テレビで拝見した時思いました。

『早く動けるんだ…！！！』

その方とは⋯宝塚音楽学校受験スクールの神主催者

初嶺麿代先生です！！！！！

意外でしょしょ？